三浦しをんのインタビュー。同世代なので、共感を持って読めた。「職業の選択」を意識する期間のいかに短いことか?自身の就活経験と失敗を通して、「はたらく人」にスポットを当てた作品を描き続けるに至る過程がストレートに述べられていて面白かった。
多くの人は、大学時代に生活費や遊ぶ金欲しさに「特別好きでもない」バイトをすることがはたらくことの第一歩ではないか?この段階では、「はたらくこと」は「お金のため」だろう。
「はたらくこと」の意味ややり甲斐について本気で考えたり実感したりするのは、就活してなんとか就職して、仕事に慣れてきて安定した収入が得られるようになって初めてそうなるのではないだろうか?人間は余裕がないと考えられないんだよなあ。
「考えることは、いつもちょっとづつ遅れてる。」
そんななか「働くこと」を幸せだと感じられるというのは、とても幸運なことなのではないかなあと思ったりもする。はたらくことが、大学時代のバイトの延長で終わらないように、月並みだけど「やり甲斐」と「はたらく環境(仲間)」との関係を見直すきっかけにしたいものである。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年1月3日
- 読了日 : 2014年1月3日
- 本棚登録日 : 2014年1月3日
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