幻肢

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年8月28日発売)
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本棚登録 : 301
感想 : 55
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※ちょっと辛口。
読んでいる最中も、読み終わった後も、不満よりも戸惑いが先行してしまいました。私が今読んでるのって、島田荘司作品だよね、と。それくらい、島田先生「らしくない」作品です。

私自身、島田作品は御手洗潔シリーズを中心とした本格ミステリ物しか読んだことが無いので、それだけで島田作品を論じることはできないとは重々承知の上ですが、それにしてもいつもの島田カラーが感じられない。「幻肢痛」というテーマと絡めてもう少しSF色が強ければ、そうでもなかったのか?映画化を意識した結果、今作のような仕上がりになったのか?
素人がいくら考えたところで分かりませんが、それにしても島田作品には珍しく、今作は迷いない二つ星評価です…。

最後のどんでん返しも、予想もしていなかったから驚かされるはずなのに、それ以上に「あれ、こんな感じでいいのか?」と首を傾げ続けてしまったのですよねぇ(^ω^;)何でや

島田荘司への過剰な期待と、既刊作品と比較しながら読もうという視点さえ持たなければ良かったのかもしれません。


今回はAmazon先生から引用〜(^ω^)φ
医大生・糸永遥は交通事故で大怪我をし、一過性全健忘により記憶を失った。治療の結果、記憶は回復していくが、事故当時の状況だけがどうしても思い出せない。不安と焦燥で鬱病を発症し自殺未遂を起こした遥は、治療のためTMSを受けるが、治療直後から恋人・雅人の幻を見るようになり…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ├島田荘司
感想投稿日 : 2015年1月13日
読了日 : 2015年1月13日
本棚登録日 : 2015年1月13日

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