紀元前1世紀初頭、漢の司馬遷が完成させた歴史書、「史書」のうち、「本紀」の部分。黄帝をはじめとする五帝から漢の武帝に至るまでの帝王の記録である。
特に印象深いのは、秦の始皇帝の暴虐ぶりや不老不死への情熱や、呂后の残酷無比な所業の数々、それに対しての孝文皇帝の名君ぶりだ。残虐で無慈悲な所業が列挙される中、これが人類の姿かと暗澹たる思いがする中、孝文皇帝の慈悲深さや賢明さは本当に救われる思いがする。孝文皇帝の治世に生きた中国人は幸せだ。
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- 感想投稿日 : 2011年8月15日
- 読了日 : 2011年8月15日
- 本棚登録日 : 2011年8月15日
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