——所有は最悪の束縛だもの。
許してもらえるのはたぶん幸福なことなのだろう。存在を許してもらえるのは。
「人の居場所なんてね、誰かの胸の中にしかないのよ」
人は、その人の人生のある場所に帰るのではない。その人のいる場所に、人生があるのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どんな恋も、一人の持ち分は1/2であるということを、どんな恋をするよりも切実に感じつつ、二年とすこしのあいだ、仕事ができました。
人生というのは、その人のいる場所にできるものだ、という単純な事実と、心というのは、その人のいたいと思う場所につねにいるのだ、というもう一つの単純な事実が、こういう小説になりました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年3月20日
- 読了日 : 2016年3月23日
- 本棚登録日 : 2016年3月20日
みんなの感想をみる