冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2001年9月25日発売)
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——所有は最悪の束縛だもの。

許してもらえるのはたぶん幸福なことなのだろう。存在を許してもらえるのは。

「人の居場所なんてね、誰かの胸の中にしかないのよ」

人は、その人の人生のある場所に帰るのではない。その人のいる場所に、人生があるのだ。

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どんな恋も、一人の持ち分は1/2であるということを、どんな恋をするよりも切実に感じつつ、二年とすこしのあいだ、仕事ができました。

人生というのは、その人のいる場所にできるものだ、という単純な事実と、心というのは、その人のいたいと思う場所につねにいるのだ、というもう一つの単純な事実が、こういう小説になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年3月20日
読了日 : 2016年3月23日
本棚登録日 : 2016年3月20日

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