李歐 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年2月8日発売)
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本棚登録 : 4508
感想 : 585
4

タイトルにわけもなく惹かれて、
ふっと手に取った一冊。

少し前の中国の政治がらみのこととか、
拳銃とか、漢詩とか、
詳しくないことがたくさん出てくるのだけど、
ぐんぐん引き込まれて、一気に読んでしまった。

よく知った大阪のローカルな地名がたくさん出てきて、
妙に嬉しくなったりもして。

無気力感、焦燥感、泥濘感、悲哀、
負の感情が渦巻いてるのに、
なんだかものすごく美しさを感じた。

絶妙な桜の演出効果のせいか、
根底に横たわる純愛っぷりのせいか。

李歐。

人の名前なのに、
なんだか不思議な呪文みたい。

☆☆☆☆ ホシ4つ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年4月25日
読了日 : 2010年4月25日
本棚登録日 : 2010年4月25日

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