秘密の本 新版ホワンの物語

  • 飛鳥新社 (2009年12月4日発売)
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本棚登録 : 109
感想 : 10

メキシコの農場で働いていた両親が亡くなり、農場主によって放り出されてしまった少年が、レストランの下働きから始めて自分で商売をはじめたり、農場を持ったり、運命的な出会いをする成功物語。

でもそれだけじゃなくて、その時々の選択でいかにチャンスをつかみ、人間として成長していくかが描かれています。

書いたのがアメリカの起業家で資産家ということで、資本主義のニオイがプンプンしますが、パウロ・コエーリョの『アルケミスト』を読んで誘発されたというだけあり、才能や環境だけじゃない、出会いやチャンス、人生の受け止め方しだいで人の運命は変わっていく、というメッセージに重点が置かれています。

成功するために必要な「秘密」を学ぶストーリー。

ま、人生には不可抗力や、運の良し悪しというのもあると思うので、こんなにうまくいくとは思えませんが、物語として面白いのでスラスラ読めました♪

いい人がみんな成功するのならそんないい世界はありませんが、いい人でしかも抜け目なくて、体も頑丈で、精神的にも豊かで、おまけに女性にも好かれる主人公って、いかにもアメリカ的な価値観だなぁと、私は思ってしまいましたけど。

自分の幸せを追求したい気持もわかりますが、自分の幸せより他人の幸せを優先する人の方が私は好きだなぁ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国人作家
感想投稿日 : 2010年1月30日
読了日 : 2010年1月30日
本棚登録日 : 2010年1月30日

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