ケルト妖精物語 (ちくま文庫 け 1-1)

著者 :
制作 : W・B.イエイツ 
  • 筑摩書房 (1986年4月1日発売)
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本棚登録 : 460
感想 : 24
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バンシーやメロウなど、今となっては定番の話が多く収録されているが、前後関係としてはこれに収録されたから定番になったんだよな、という。おそらく古来から伝わっていた話も少なくないだろうが、そこへキリスト教的な視線が含まれることで全体にどことなく違和感が生じているのは面白い。妖精とキリスト教の悪魔との関わりなど。
今の妖精談の方が却ってそこを弁別していることで均整のとれたものになっているケースが見られるが、そうした混在に無自覚な当時の語りの方が不恰好だからこそ「語り」の生々しさを感じさせられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 妖精
感想投稿日 : 2011年10月14日
読了日 : 2011年10月13日
本棚登録日 : 2011年10月6日

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