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名もなき毒 (文春文庫)についてのhanemitsuruさんのレビュー


hanemitsuruの本棚»

積読の山に押しつぶされそうです(物理的な意味で)。

名もなき毒 (文春文庫) 971人が登録 ★3.74

著者: 宮部みゆき 
本 / 文藝春秋 / 607ページ / 2011年12月06日発売

レビュー by hanemitsuruさん

宮部みゆき   読み終わった  読了日 : 2012年01月16日  4  登録日: 2012年01月16日

「誰か」と同じ舞台、探偵役も同じ。
「続編」ではないので、こちらから読んでも楽しめると思う。ただ、主人公の境遇がやや特殊で、そのことについて「誰か」では詳しめに書かれているので、できることなら「誰か」から読んだほうがいいかも。

「ミステリ」らしい展開はある伏線になっている電話ぐらいしかなく、ミステリというより、犯罪がらみの「人情もの」だと思ったほうが間違いない。人情噺はこの作者の十八番なので、安心して楽しめる。
あとは原田いずみの性格描写にひたすら感心した。いますよね、こんな人。しかも、近寄りたくないんだけど、どうしても近寄ったり、話したりしなければいけないぐらいの関係で。
宮部さんもこういう人に苦労させられたのかしら?
あと、原田いずみを「うまく使えなかった」ことを最後まで悩む園田編集長の描写もおみごと。

ただ、主人公が探偵をやろうと思うのはどうかと思う。妻子をこんな目に合わせてなお探偵をやるのか?巻き込まれ型のほうがいいんじゃないかな?
まあ、続編を読めるのはうれしいことだけど。 レビュー登録日 : 2012年01月16日


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