異常の心理学 (講談社現代新書 184)

著者 :
  • 講談社 (1969年4月16日発売)
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感想 : 2
4

中世ヨーロッパの魔女裁判から群集心理、催眠などを考察、
精神分析の歴史や偏見の心理、

催眠という話題から、
記憶の話へ、そして知覚の話になり、
発達心理学の話になっていく。

途中まで(知覚のあたりまで)は本当に面白かった!

広い分野で書いてるかのように見えて、
実は全てが群集の心理というテーマの下に書かれている気がした。(途中までは)
その展開の運び方も上手いし、1つ1つの話が結構濃かったり興味深い話が多く、引き込まれていった。
心理学史の流れが初めてちゃんと頭に入ってきた。

しかし、
知覚のあたりまでは話が広いようで繋がっていて良かったのに、
発達心理にまで広げてしまい、
そこから先、広く浅くになってしまっているように感じたのが残念だった。

知覚あたりでやめて、それらをもっと突き詰めて、
まとめでくくればよかったのに・・・。と。

最初のテーマはどこへ??と思ってしまった。

あのまとめ方はちょっとないかなぁと。

途中までは、★5つと思っていたけど、
そんな感じで★4つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書・専門書
感想投稿日 : 2009年11月12日
読了日 : 2009年11月12日
本棚登録日 : 2009年11月12日

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