2008.02.22
この人の本は初めて読んだのだけど、面白かった。市井に生きる「普通」の人々にスポットを当て、インタビューをして書いたルポタージュ……というのかな?
「普通」の人々も、本当はそれぞれが特別なその人だけの人生を生きていて、誰一人として同じでない。この本では、生きる上でのささやかな喜びや哀しみ、そういったものが丁寧にすくい取られていて、見知らぬ人たちの生きざまを応援したくなるし、また、無言のエールを受け取ったような気にもなる。”ま、お互いがんばろうや”、みたいな。
上原氏は新聞のコラムを書くのが夢なんだそう。彼の書くコラム、ぜひ毎朝読んでみたい。
ロバート・フルガムを日本的にして、人生の悲哀のような部分をより強く打ち出した、みたいな印象を受けたのだけど、どうだろう?
読書状況:読み終わった
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その他
- 感想投稿日 : 2010年1月31日
- 読了日 : 2015年5月15日
- 本棚登録日 : 2008年2月22日
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