著者は歴史家であり父をアウシュヴィッツで無くした履歴を持つ
そんな中で自分の欲するがままに権力に立ち向かう発言をし
人種的な差別のない世界を模索した人のようだ
客観的といいながら歴史が未来において鮮明に理解されることに
悲観的だったようでもある
アウシュヴィッツがかつて無い民族差別だとして
魔女狩りなどに比べてもその人間性のない次元の違いを訴えている
私には到底理解できないけれども
彼の思いには魔女狩りに対して五分の魂があったということらしい
ユダヤの歴史についても
かつて拾い読みした「ユダヤ人の起源」と真逆のように感じたので
再度「ユダヤ人の起源」も読み返してみたが
共に真剣であり謙虚でもあり冷静さも持ち合わせているように思う
残るは視野の広さの違いだろうか
どちらにしても今後光の当たる部分が増えてくるに従い
順次明らかになる部分もあると私は信じている
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会問題
- 感想投稿日 : 2014年9月4日
- 読了日 : 2022年11月6日
- 本棚登録日 : 2014年9月4日
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