レビュー by harumotiさん
「以前はおれも、気軽に命を捨てようとしました。けれども、まちがいだったと今では感じています。生きるほうがたいへんで、だからこそ生きることを選ぶ方が正しいんです。」
草十郎のへたれ具合が素晴らしい。そして糸世のいさぎよさっぷりに惚れます。上記のセリフのとおり、世の中って、生きることの方が大変で、とてもつらい。だけど、その分喜びを得た時の気持ちは最高なんです。だから生きていたい。それが正しいこと。
私がこの本を読んだのは受験後身体を壊し、療養生活を余儀なくされて(この期間に勾玉三部作を読む)、ようやっと床上げが済んだばかりのころでした。身体はよくなりつつあるけれど、これからどうすればいいんだろう。なにができるんだろう。この本はさまざまなことを考え込む私にシンプルな答えを与えてくれました。生きることが正しい。だから、生きる。と。
レビュー登録日 : 2011年03月05日
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