惑星カロン

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年9月30日発売)
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本棚登録 : 435
感想 : 86

ハルチカシリーズ第5弾。やっと追いつきました。

ハルチカシリーズの魅力ってなんだろうとずっと考えていたのですが、この一個前の千年ジュリエット、そしてこの惑星カロンを続けて読んで、なんとなくわかったような気がします。
会話のテンポがいいし、なによりチカちゃんとハルタ2人の関係性がとってもいいんですよね。
ヴァルプルギスの夜で、ハルタが「こういうところがぼくの駄目なところか」というシーンや、芹澤さんとハルタが会話をするシーン等々、恋愛感情抜きにした2人の関係が本当に好きです。願わくばこのままでいてほしいなと思いつつ。

どの巻にもいえることですが、短編同士がゆるくつながっているのも、謎を説いた結果が、読後感が切ないのも好きな理由の一つだなあと思いました。
特に、惑星カロンは切なかったです。
「生きて恥をかけることはしあわせ」という直太朗さんの言葉、星に願いをのフルート、そして草壁先生も少しずつ動き出そうとしている姿…。


あと、夢に出てくるというマンボウさんのかつての部下、またいつか登場してくれるといいなあ。なんて思った5巻でした、今回も面白かった!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年2月4日
読了日 : 2017年2月4日
本棚登録日 : 2017年2月4日

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