坂口恭平は飄々としていながら、大胆不敵、かつ繊細。
彼は自分を坂口総理大臣と憚りもせずに言う割に、総理と呼ぶと、最近そう呼ばれるンスよねと困惑気味に呟く。
しばらく彼を追いかけてみて理解でしたのは、彼は国を作ってそこに国民を募る活動をしているわけではなさそうだということ。
誰もが自分の経済を構築し、自分の法を作り、それに沿って独立した国家を作れるんだと言いたいのではないかと。
本書は、坂口恭平の出来るまで、という陳腐なタイトルにも置き換えられるかもしれない。
様々な才能を発揮し、多方面で活動する彼だが、今私は彼の音楽家としての才能にやられ中。
非常に興味深いアーティストである。
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- 感想投稿日 : 2012年8月13日
- 読了日 : 2012年7月10日
- 本棚登録日 : 2012年7月10日
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