伝記的創作物語。
江戸時代の数学者関孝和をモデルにした物語。
武士の次男として生まれた孝和は、武術や儒学は苦手だが数学は得意で、柴村塾へ通うのを楽しみにしていた。当時の数学は中国から伝わった学問を中心にした和算であった。そこでは円周率を3で計算するようにとなっているが何故かということは書かれていない。和孝はその謎を解くために江戸から大阪へ渡り勉強に励む。
ところが家の都合のため勉強半ばで江戸へ帰らなくてはならなくなる。仕事としてのお役目に励みながらも孝和は円周率の謎に挑み続ける。教えられたことをそのまま覚えるのではなく何故かと考えることが大切ということがテーマ。
数学が物語の中心なので説明的な文章が多く、すんなりストーリーに入れないことがある。江戸時代という背景のため、家のために思うように生きられないことが当たり前のように書かれていて、子どもに受入れられるか少し気になった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ジュニア
- 感想投稿日 : 2017年10月16日
- 読了日 : 2017年10月16日
- 本棚登録日 : 2017年10月16日
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