母のない子と子のない母と (小学館文庫 R C- 13 新撰クラシックス)

著者 :
  • 小学館 (2004年9月1日発売)
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本棚登録 : 28
感想 : 7
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戦争は家族というコミュニティの根幹すらも変えてしまった。それを教えてくれた作品。旦那と子供が戦死して一人未亡人となった「おとら小母さん」。戦争で父親を亡くし、病気で母親を亡くした遺児たち。そうした「母のない子と子のない母」は、全国に五万といたことだろう。小豆島を舞台に展開される人情あふれる情景に、子供目線と大人目線の双方から、悲しくも生きていかなければならない事実への向き合い方を考えさせてくれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年9月28日
読了日 : 2014年9月28日
本棚登録日 : 2014年8月16日

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