全体的に、好み以前の問題に、読みづらい感じがあって少し残念でした。

Fleecy Loveは高校生百合。
とげ抜き師は読みやすい面白いでした。
はじめてのお葬式はなんだか好きだった。

無償の家族愛とか、家族故の影響力とか、通じるものとか、いいですね。

ご都合主義が否めないところがあっても、伊坂作品の終盤でこれでもかと伏線回収してピタゴラスイッチなところが好きです。気持ちいい。

読書状況 いま読んでる

Side:Aはアンソロ本に載ったもの。Side:Bが書き下ろし。

Side:Aを読んだ時も、なれそめ~結婚までにやにやにこにこ幸せ楽しく読んだのですが、Side:Bのなれそめ~結婚も大変に良かったです!!! 作家殺しのお話。これが、ここの部分がすごく好きなのは、「書く側」が云われて幸せな言葉や気持ちも少し想像が出来て、「読む側」として「書く側」にめろめろな感じも分かるからなのかなあ。

Side:Bは「人の悪意」がほぼ無いせいもあるかもしれませんが、Side:Aより更に好きでした。全体しあわせだ。だからこその悲しさもありますが。あと、ただの主観ですが、久しぶりに有川さんを読んだなあ~~と感じました。

楽しかった。面白かった題材は家裁系。良いキャラは陣内や永瀬。陣内の断定語りが気持ちいい。願わくば、もっと鴨居を出して欲しかった! 陣内と鴨居の絡みをもっと見たかったです!!!

評価は★×2(=普通)と云うよりも、わからない、と云った方が合っているかも。

幼稚で思考力が無い人間なので、こういう色んな事がわからないままエンドが本当もやもやするのですよ……。本当残念な人間で申し訳ないけども。

社会、政治の持つ恐さは「チャイルド44」のソ連恐怖政治小説でも感じたけれど、これは現代日本で有り得そうなのが不気味で恐い。
そして何よりも熱に冒された群集が本当に恐い。『「普通の善良な市民」による「集団」』ほど恐い描写はない。「集団」が雰囲気に流されて暴徒化したり、正義を振りかざして少数弱者を痛めつけたりするのが本当にゾッとする。しかもその後政局や環境、状況など雰囲気が変わったときに、責任追及もなく罪悪感も自己反省もなくスルリと次の雰囲気に順応する、それがまた恐い。集団の持つ暴力的で且つ顔のない力に恐怖する。
(自分も完全に集団側の人間だという嫌悪と恐怖はここでは置いておきます)

昨日に死神の精度を読んだので、千葉さんの存在に心救われてた気がします。

もう一度読み直そうか。でも思考力も政治的関心もない私では二度読んでも理解度は変わらないか。

どの話も良かったです。最後の話で且つ他の話と繋がってるからかもしれないけど、印象が強いのは死神対老女。死神と藤田も良い。

だんだん周りの人間が、千葉さんの不思議さ(世間知らずさ、人間に非ずさ)に慣れていく箇所がなんだか愉快に愛しかったです(死神と藤田、旅路を死神)。

最後が晴天だったことに関する考察を読みたいです。

吹雪に死神:死神と藤田でもそうだけど、物語のトリックに死神の特性(不死身、7日間は対象は死なないなど)が上手く絡んでる点が話をとても面白くしている。
恋愛で死神:幸せな「恋愛」にめぐり逢えた2人がとても悲しい。
旅路を死神:「おっさん、うめえよ、これ」「うめー」「こんなにうめえのに、残すかよ」が嬉しくなるかわいさ
死神対老女:一恵さんのその後が知れて嬉しい

フィッシュストーリーの大きく気持ちの良いピタゴラ装置感が好き。

一番楽しかった話はサクリファイス。小説でのキャラの書き分けって漫画に比べて大変だろうなとか思ったりもする。

ポテチの、「大学の敷地をなぞるように、道を折れる。」その大学に今通ってる! 「正面にある安売りの店」今ローソン! 「高台にある寺の敷地」日没後に出るムササビを見に行く予定! ポテチは久しぶりに大変仙台でした。

ラッシュライフで出た老夫婦の素性が知りたかったのにまるで無かった! これ以上のスポットはないのかしらなあー

後輩からの借り読み。

読書状況 いま読んでる

後輩からの借り読み。
最初の方は「科学的日常的な常識が絶対的じゃないなんて、なにを当たり前なことを」と斜に構えて読んだり、閑話休題の問いと解説文が噛み合ってないことにモヤイラしたりしたため、悪書と捉えていました。
でも後半の科学史事例が楽しくて、読み終わった頃には少し素直になっていた。メインテーマは真新しいことじゃないと思うけど事例での説明は読みやすいし、事例集としても楽しい。手元にあってもいい本かもしれない。

あと、自分の科学知識や感じ方がまったくニュートンの域を出ていないことにびっくり…がっかりした。ぜんっぜんだよ…おおお…… 光速度一定とかまるでピンと来ない いつかアインシュタインになるのだろうか

頭が残念でわからなかったところ

バックトゥザフューチャーのくだりがわからない…
まず私、反証をわかってない
エーテルと相対空間時間の関係がわからない

途中どんでんがえされた。おあーびっくりした。
そして響野さん出てきた時は本当笑顔になった。笑った。ちょっー!って。
脳内ビジュアル、河崎はハチクロの森田さんで、麗子さんはグレラガのレイテさんでした。

上巻の終盤からやっと始まった物語が面白くなった下巻。上巻とは異なり、血の通った人間がたくさんいて、読んでいて楽しかったです。自分の信念を貫いたり、ひとの信念に触れて変わっていったり、恋したり、協力したり、無条件に賛同して味方したり。レオやライーサたちもよく動き、スリリングあり和解ありで、鬱屈した上巻が嘘のようにページをめくる手が速くなりました。

そしてワシーリーが萌えキャラに^^^ あんなに最低で憎さしかなかったワシーリーでしたが「一方、ワシーリーは失望していた。」の一節から途端にかわいくなりました^^^^ ばいきんまんはアンパンマン無しには生きられないんだよ、お前レオを愛してるんだよ認めちゃえよ^^^^^

犯人については、ええええそんな出来すぎな…!!って感じでしたが、文中にもあったように事件がレオを呼んだのならしょうがないですね。

指導者が死んでも、権力の恐怖は上巻のままで。(和らいだのかもしれませんが。) 下巻ラスト7月18日エピソードで、さらりと某人が逮捕されていたことに恐怖でした。何をしたのかしなかったのか知らないけど、そのさらりと云われた逮捕の後には尋問や収容があると考えると、おおこわい。
上下巻に載ってた登場人物17人のうち生き残ってるの半分以下だで……なんと……

この本、ロシアで発禁だというのがまた本当恐い。
面白く読みました。

「老ヴォールの惑星」に続いての黒星紅白さんオススメ本。

日本のエンタメ小説に慣れた身に冒頭の飢饉描写や雪合戦はヘビーでした。翻訳文体含めて。

……なんて云ってられないくらい、バシバシと社会主義!恐怖政治!な描写の嵐! こわいこわい、冤罪も拷問もだめだ、疑わしきは罰するどころか疑わしくなくても罰するとか嫌です安心して暮らせない環境こわい。その環境が異常なものではなく、普遍のものとして生きていかなければならない人々が実際にこの世界にいた(る)という事実が本当にこわい。
飢饉など食糧不足で生命や精神・人間関係の危機に至るのはすっごく恐ろしいことですが、こういった社会の恐怖もひどいなと感じた本でした。不等な権力、疑心暗鬼、劣悪な生活環境に恐怖する1冊。

田中さん活躍しすぎ^^^^

響野&久遠のコンビも良いなあ、会話が面白い!

面白かった部分:
「おまえは昔から、事前に勉強をしておいて、試験に臨むタイプだったからな」/「え、嘘。何で? 僕のニュージーランドを汚さないで欲しいんだけど」/「し-ごと【仕事】 『君の-は何ジュール?』」

キャラクタの誕生秘話みたいなのやボツ案が載ってたり、半ページぐらいがビジュアルページで視覚的に楽しかったりと、単純に本として面白かったです。ハバネロのボツ案まじこわい。
手塚プロの話は、なんだか感心した。これからの日本のキャラクタービジネスに役立てたい感。

以下備忘録。

手塚プロ
・米国式著作権ビジネス「あれをしてはいけない、これをしてはいけない」→日本にあっているのか?
・「アボ・カリ」現地で変化することを許すべき→それによって受け入れられ広まりやすくなる
・「レプレザンテ方式」
・「一億総創作時代」国別世界一のブログ数。自分を表現したい人たちで溢れている国
・ブラックジャックがボーイズラブやっててごめん^^^^
・「Open Post」ライセンスフリーにして投稿求める。二次利用の促進。世代に合わせてセグメンテーション


・キャラグッズ展開←作家の思いを全て引き受ける覚悟
・フォルム、シルエットが独特。二値モノクロや少ないカラーで表せる。表情やカラー、衣装バリエーションがつけられる

内定先の会社からラノベが送られてきた!
興味はあったので読めて良かったです。

以前に、ご都合主義だ・そんな上手くいくはず無いという感想を見掛けた記憶なのですが、それはこの本では二の次三の次の事柄だと思います。ドラッカーの考えを分かりやすく理解するのには良い本だったと思います。ドラッカーの考えは(と云ってもこの本で初めてドラッカーに触れましたけどね!)まあよく云われる、当たり前みたいな事や、疑問が生じないままサラッと読み流してしまいそうな事が多そうなのですが、小説というスタイルによって「実質的にどんなことを云っているのか」「実際の場面に当てはめるにはどうやるのか、どう考えるのか」まで示されているため表面だけの理解より一歩進めた気がします。
実用書としての価値も含めた小説って意味で楽しく読めました。

にしても…祐之助は「登場人物」欄にもいないのになかなかの重要キャラですよね! 変にキーパーソンというか、ドジッ子。

エンタメ小説としてもミステリ小説としても面白かったです! 今まで借りてる伊坂さんと同じく、一気に読めました。
成瀬さんと響野のコンビは、まあもちろんいいよね。キャラ立ちみんな良くて楽しかったです。

物語が伝えたいことや伝わったこととは別の話をします。

村内先生への教育委員会的評価が正当っぽいことに安心しました。
最初のほうのお話読んでる限り「非常勤で穴埋めに使われてる。助けられた生徒にしか魅力や本質、素晴らしさは知られておらず、大多数の生徒や教員からは疎まれている」のだと思ったのですもの。(非常勤について語弊申し訳ありません。「助けられた」が物語的に誤りというのも承知してます) 終盤のお話で「『特別な先生』だから色んな学校をまわっていること」や「村内先生の良さを知っている・理解する教員もいること」がわかって、ホッとしました。こんなにがんばっているひとの良さや頑張りが認められていない、正当に評価されていない世界なんて何を信じたらいいのかわからなくて悲しくなる。村内先生は孤高の良心ではなく求められるヒーローだった。心が軽くなりました。
それでも村内先生の良さや使命を理解してない教員はいるし、多くの生徒達は変わらず疎ましく思っているだろうし、たいせつなことを知っている村内先生だからこそ過去(今もこれからも)に辛いことはあっただろうし、そもそもこれはフィクションで実際の現実はもっともっとどうにもならないやるせないものだろう。そして自分が物語のなかに入ったとして、どちら側の人間になるか保証はない。いやだなあ。

主役辺りの登場人物の、道徳観を含む信条や性格が、人間として気持ちの良いこと。
バラバラだったジグソーパズルが次々とぱちりぱちりとはまっていく箇所があり、大変爽快だということ。
この2点が、私が伊坂さんを好きな理由なのだろうなあ。2点目は今回の本で確信を得ました。自分がそこに快感を得るのだと初めて知りました。

良い話でした。
以下、ネタバレありの、あまり物語に言及しておらず割とキャラ萌え寄りの感想。

優午ー! 私は優午を女性と感じました。思い込んでました。地の文で「彼」と云われていたからそうではないのですね。私の中で島本須美さんイメージ(=慈母のイメージ)。優午は母だと感じていました。
優午かわいいな、やさしいな、賢しいところ(悪い意味じゃなく)があるのも人間らしくていいな。

桜は萌えキャラだろうjk……。ラストで城山が寄ったところが桜の家と知った際の私のはしゃぎようといったら! 花でムキになる桜かわいい(*^_^*)

曽根川事件の真相=ピタゴラスイッチ

島民のみんながほぼ良い人たち(良いキャラって意味含めで)で良いなあ。ウサギさんと旦那さんの会話とかえらいほほえましい。

ラッシュライフの喋るかかしの話、さっぱり思い出せない! また読みたい! 神様のレシピってのも重力ピエロだかに出てた気もするけどやっぱり思い出せない。

母の本棚より。御手洗シリーズ初読みです。本編の後日談なのに! 前作を知ってなきゃ分からなそうなとこは雰囲気で読んだので全く問題なかったです。と思います。

一応ネタバレ注意です

石岡先生かわいいですね

大根奇聞の物語自体が面白い。苦しい切ないです。飢饉こわす。ばあちゃんの愛が悲しく綺麗。助かったようで、良かったです。

表題作も面白かったです。大田原さん、つらく可哀相な人です。一生懸命に生きた人です。そういう人が報われないのは辛い世界だ。だからこそ、ラストの息子さんの願いに、ほんの少しだけだけど、確かに、救われた気がします。

しかしあの話と展開の流れで自殺をすると2人は分からないものなのですかね。読者として文章で読んでるから分かるもので、目の前で見てる者は分からないものなのか

漫画もときどき描くという里美ちゃんの同人誌制作活動が気になってごめんなさい。

伊坂さんの作品が好きだと確信を持つ。そこに生きる人たちと彼らの心が好きで心地よい。


オングストロームの彼女に痺れた!!! 最初はもちろん私の好みじゃなかったけど、おおおすてき! ギャップというかなんというか、格好いいわあ惚れました。
他にも、この本の女性は皆かっこいいですね。お母さんは絵画コンクール展示会場でも競馬場でも市役所でもかっこいい。夏子さんはストーカー特有の粘っこさがなく爽やか。やってることはサラリと犯罪目白押しですが^^。

短い思い出話みたいのがたくさん出てきます。単体としても、登場人物がキーみたいな台詞を云ったりして心や頭に刺激を与えるのですが、それらの話みんなが合わさって大きな渦みたいになると、あのキー台詞やその行動やこの感情が意味を持つように繋がって、メインテーマへ結ばれます。1つの作品って物語ってこういうものなのだなと感じました。
「赤の他人は~」台詞は読みながら一番強く感じました。

そしてまあ黒澤はかっこいいよねしょうがないよね! 俄然、他の伊坂作品も読みたくなりますね。

登場人物の良さや、家族愛の物語としてだけではなく、ミステリーとしても楽しかったです。

ノートと映画の願掛けは、寿命を延ばすというよりまずガン細胞のテロメアを伸ばす方向に働いたような気がするんですが、それを云うのは野暮でしょうか。

ウチダくんかわいい。ハマモトさんの心と表情も好き。

このお話は、きっと夏じゃないといけないと思いました。
少年。お姉さん。謎。探検。熱い。解明。はかない。別れ。成長。
そういうものには夏がよく似合う。
夏の終わり。昨日の自分の一歩先へ。

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