医学の勝利が国家を滅ぼす (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2016年11月16日発売)
3.47
  • (7)
  • (13)
  • (11)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 129
感想 : 21
2

90歳の老人が120歳まで生きるようになって、その三十年で何をするのか。

オプジーボは偉大な薬ではあるが、年間数千万の薬をずっと続ける(開発者の本庶先生は腫瘍が治ったら中止してもよいと言っているらしいが、再発を恐れて延々と投与が続いているのが現状なんだそうだ)ようなことをしていては国が滅ぶ。

まさにその通り、ではあるが、そんなことは皆、分かっているのだ。自分の家族だけは、、、という総論賛成各論反対の積み重ねが現状になっているんだと思う。

文章は全体的に雑で、同じことの繰り返しも多い。特に後半は書きなぐった感が強い。

・世界的に見ても、こういう高価な薬がじゃぶじゃぶと使えるのは自費診療が多い米国と、高額医療費制度に守られている日本だけだという。日本の高額医療制度はそもそも、一生に一度の生きるか死ぬかという病気のための制度であったが、慢性的に治療を必要とする病気が幅を利かせるようになってきているのが問題

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 医療
感想投稿日 : 2017年6月17日
読了日 : 2017年6月17日
本棚登録日 : 2017年6月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする