八面体 (フィクションのエル・ドラード)

  • 水声社 (2014年8月1日発売)
3.83
  • (2)
  • (6)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 63
感想 : 10
3

「リリアナが泣く」死を待つ体。想像する。自分が消え去った後の妻と友人。良作。
「手掛かりを辿ると」熱狂的な人気を持ちながら謎に包まれた詩人。彼の生涯を追う男。驚くべき真実。
「ポケットに残されたと手記」地下鉄の中のゲーム。偶然の不可能性にかける。
「夏」友の娘を預かった夫婦。夜中。不審な物音。巨大な馬。
「そこ、でも、どこ、どんなふうに」ずっと前か。パコ。もう死んだきみ。
「キントベルクという名の町」ヒッチハイクの少女。スープを飲む少女。かつての自分。
「セベロの諸段階」繰り広げられる儀式。告げられる数字。
「黒猫の首」電車の中。見知らぬ女に触れる。女も私に触れる。女の告白。
「シルビア」子供たちのまとめ役シルビア。しかし大人たちは彼女は存在しないという。良作。
「旅路」列車を待つ男女。彼らは自らが行くべき場所を思い出せない。
「昼寝」悪夢におびえる少女。友との性に関するめざめ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年2月1日
読了日 : 2015年1月30日
本棚登録日 : 2015年1月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする