黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

  • 東京創元社 (1976年12月24日発売)
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感想 : 133
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『ユニオン・クラブ綺談』を読んだので、ふと読み返したくなって 10年ぶりくらいに再読。ユニオン・クラブと比べると一編一編がやや長いのと、登場人物一人一人のキャラクターがはっきり描き分けられている点で、黒後家の方が好きだ。読み返す前は、Griswold の鼻につく感じよりも Henry の方がいいよなあと思っていたのだが、読み返してみると Henry もそれなりに鼻につくし、しかも周りの登場人物のチャカし方も似たようなものだった。

ユニオン・クラブ同様、謎解きの要素はどうでもよくて、レストラン「ミラノ」に集まる人々の他愛もない世間話の雰囲気を楽しむ。作品への愛着や書くことに対する情熱に溢れた Asimov 自身のあとがきが、各編に付されているのが良い。ちょっと他に読みたい本も多いので、2巻以降はまた次の機会に。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年5月13日
読了日 : 2014年5月13日
本棚登録日 : 2014年5月13日

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