アダムの呪い (ヴィレッジブックス N サ 1-2)

  • フリュー (2006年12月20日発売)
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感想 : 3
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ご存知、「7人のイブ」の続編、というか男編。なぜ人間には性があるのか、そして性とは何かという基本的な話から、「利己的な遺伝子」理論に基づく様々な事象の理解をまじえつつ、mtDNA 同様、Y染色体を武器に過去を溯る。そして、Y染色体は、mtDNA とはまったく異なる歴史を映し出した……。

途中、電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、みんなY染色体のせいだというような強引な主張も見てとれるが、全般的には「7人のイブ」同様、エキサイティングで深い科学的知識に裏打ちされた佳作。遺伝子から明らかになる男性の(つまり人類の)はかない運命と、それに対抗しようとする科学者の闘いは、まだ始まったばかりだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2010年2月7日
読了日 : 2010年2月7日
本棚登録日 : 2010年2月7日

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