最後の伊賀者 (講談社文庫 し 1-19)

著者 :
  • 講談社 (1986年11月1日発売)
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本棚登録 : 273
感想 : 21
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「下請忍者」「伊賀者」「最後の伊賀者」「外法仏」「天明の絵師」「芦雪を殺す」「けろりの道頓」の短編7本立て。

久々に司馬センセイ!やっぱ面白い!ガンガン読んでしまうね。
この人の話は登場人物がどうにも魅力的で素晴らしい。本当にそういう人物だったんだろうとついつい思ってしまうリアリティがありますね。史実と創作の境目が分からないんだよね。
そして、どうにも知識欲が刺激される。


前3話は、下忍の悲哀がなんとも切ないお話でした。
戦国無双(ゲーム)で下忍を雑魚とザクザク斬ってたのを反省しちゃったよ(笑)
「伊賀者」はちょっとサスペンスっぽくて面白かった。

外法は知らなかったなぁ…
「天明の絵師」は松村呉春は与謝蕪村の弟子だったとか、上田秋成が与謝蕪村の友人だったとか豆知識面白い。
芦雪!豪快な人だったんだろうと…想像。ある種、狂人だったのかもねぇ。
道頓は可愛らしい人だったようで、いいお話だ。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 01-1 歴史・時代小説
感想投稿日 : 2009年9月25日
本棚登録日 : 2009年9月25日

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