知識人の裏切り (ポイエーシス叢書 5)

  • 未来社 (1990年1月1日発売)
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この本が驚愕に値するのは、戦間期に書かれた本であるにもかかわらず、現代の政治的な状況に対しても当てはまりうる、的確な指摘がなされているところ。言葉としては表現されていないけど、ナショナリズム批判、特に知識人がそれに関わる(扇動する)ことへの批判なんだろうと思う。右傾化する現代の政治状況を憂う人たちにとっては、何か、発見のありそうな本だと思った。こういう手の本を読むと、いつも思うのは、知識人が仕えるべき“普遍的なもの”とはいったい何なのか、という疑問。ジュリアン・バンダはおそらく、それをキリスト教的な価値観に求めているところも、注目した。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 教育・教養
感想投稿日 : 2007年5月22日
本棚登録日 : 2007年5月22日

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