主に、日本人にありがちな「かしこまりすぎる」英語を取り上げて、もっと簡単にこう言える、というのを紹介する本。例えば"A cold beer is the best thing to have on a hot day."よりも"Nothing beats a cold beer on a hot day."と言う、とか"It looks really good on you."の代わりに"It's you!"と言うとか。なかなか言えない自然な英語というものを多く紹介している。
なんだかんだ言って読んでしまうこのシリーズだが、この本はある程度英語ができる人向け、という感じがする。片言で変な英語になる、というよりは英語を真面目にしゃべり過ぎて変になる、というものが多い。"That book was very interesting."で、逆にveryを使う方がよそよそしい、冷静な感じがするというのはなるほどと思った。"That book was interesting."の方がダイレクトに伝わる、という。同じようにvery busyよりもbusyの方が緊迫感が出る、というのも面白かった。他には「約3億円」というのをわざわざapproximately 300-millionは逆におかしい、というのも面白い。約に決まってるじゃん、という感じらしい。他にも"No sweat."や、"For real?"などの一言だけどなかなか言えないようなフレーズも載っている。昔アメリカ人に、ロボットみたいに話さずその辺の人を真似すればそれでいいんだ、みたいなことを言われたのを思い出した。(14/06/--)
- 感想投稿日 : 2014年6月29日
- 読了日 : 2014年6月29日
- 本棚登録日 : 2014年6月29日
みんなの感想をみる