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殆どが予定です。すいません。
レビュー by へなさん
この本の魅力は、小説としての官能美、描写の繊細さ・巧妙さでは全く無い、ということをまず明示しておきたい。
会田誠(本書の表紙・挿絵の画家)の存在を知り、此の本を知るに至ったのだが、ふんだんに挿絵が使われて居るのは、画集としての価値もあると言えるだろう。 何より此の本の中で、会田誠の奇抜な倒錯的な絵を使う、というもの―謂わば本文に直接的な関連性が無いのだ。―は、それ故に歪曲された世界、究極のエロシティズムを感じさせる。
何より此の本の魅力は、訳の澁澤龍彦の哲学だと言える。会話、思考、を哲学的に語る。既存の道徳を覆す、定説を見事なまでに一蹴する、―その聞けば尤もだと感服せずには居られない、人間の欲望を自然物として眺める、その視野の鋭さ、広大さ、が、定説に付加、理屈を並べたて、難解語や造語を使った哲学書なぞよりも、ずっと魅力あるものだと思う。
ただ、やはり一冊の小説として、官能美を求めて居た為、その辺は残念に思った、のだが。
レビュー登録日 : 2010年09月16日
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