映画『アイアンマン3』公開に先駆けた、その原案となったエピソードの日本語版。
ストーリー自体は「強敵出現→敗北→新たな力を得て再戦」という、ヒネリも何もないもの。しかし、冒頭をはじめ要所で差し挟まれる会話シーンに、時代性を感じさせるところがあって、これが割と痛烈。映画版のビジュアル・イメージに影響を与えたアディ・グラノフによる、金属質的な雰囲気の作画も相まって、シンプルな大筋と対照的に、全体の印象はかなり重厚。
また、この『エクストリミス』の中で、アイアンマンのオリジンが時代(と映画の設定)に合わせて新しいものに差し替えられ、アイアンマン=トニー・スターク自身も「アーマーを着た常人」から「ハイテク超人」へと変化することになる。
まさに、多くの意味でアイアンマンが「アップデート」された、マイルストーンといえる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アメコミ
- 感想投稿日 : 2013年4月19日
- 読了日 : 2013年4月19日
- 本棚登録日 : 2013年4月19日
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