兎にも角にも設定が面白い。しかもBGMが非常に効果的で臨場感を盛り上げ、作品の世界への没入を促してくれる。
作品全体に誇張がなくて、リアリティショーをその場で見ているようだ。死んだように寂れた街に湖…撮影場所はデトロイト近郊かな、映像はクリアな印象なんだけどやや黒のトーンがきつい。作品全体の空気感が現代劇なのに80年代っぽいのも印象的だ。派手な演出も特殊メイクもないのに緊迫した空気が作中に蔓延っていて監督の手腕の高さを感じさせる。
もう少し人へ人へ展開するのかと思っていたけど彼女のところで終わりなんだね。プールのシーンはなんだか安っぽい演出で好きになれないなぁ〜ここまでの物語の運びが面白かっただけに残念だ。どうせなら幼馴染に移してからのその後の展開を描いて欲しかった。
結末には納得できないけど全体としては追いかけられ、追い詰められていく圧迫感を感じさせる秀作と言うところでしょうか…全体の空気感、音、人気の無さなど恐怖の描き方は古臭い手法を新しく見せていて素晴らしかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
オカルト
- 感想投稿日 : 2016年12月18日
- 読了日 : 2016年12月18日
- 本棚登録日 : 2016年12月18日
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