レビュー by hidekkyさん
「どう言うか」は「なにを言うか」に先立たない。
広告のようにだれかに提案するものなら、アイデアは、自分の世界観や価値観の無垢な表現ではない。クライアントや消費者という受け手が、自分たちの欲求や目的をかなえるための、ベネフィットの約束である。
提案はクライアント側に立ち、彼らと同じ気持ちになって考えなければならない。
表現は、表現であること以前に、伝達である。受け手に伝わらなければ、選ばれることもない。選ばれなければ、捨てられるしかない。
提案においては、受け手、つまりアイデアを評価する人の尺度が、すべてである。完全な買い手市場なのだ。受け手に売ることを目的に、買ってくださいと提案しているのだから、文句も言えない。
受け手がアイデアの提案を、自分にとってのベネフィットだと評価することが、評価を受ける絶対条件。受け手のベネフィットも知らずに提案するのは、冒険である。
選ばれる喜びを知らないから、選ばれることに執着しない。できない。少々の妥協を自分に強いても、実現したい、選ばれたいアイデア、というイメージがない。
どんなアイデアもクライアントに選ばれなければ意味がない
→選ばれないのは(世間を、人間を、自分を)知らないから
→知らないのは経験してないから
→経験は、つまり知ることは、意識的に増やせる
→経験を意識的に増やして「経験データベース」とすればいい
経験とは「なにかに遭遇してそれをきっかけに脳を動して脳に記憶として残すこと、蓄積すること」
この経験を増やすには3つの方向がある。
実経験・擬似経験・脳内経験
脳内経験…ある実体験を「考えた経験」から、さらに「考えた経験」を続けていく。
脳内アングル…視点の複数化。一つの経験から様々な視点を考えることでこれにより偏見を減らしていく
脳内アングルの2つの目的「全体像の把握」と「偏見の排除」
主観は偏見にすぎない。
物事をさまざまな視点から見ようとすると、気がつかなかったアングルを発見できる。普段の字分とは違った主観の発見である。
課題を見るアングルが多くなると、課題を見る目は客観性を帯びてくる。これが課題の「全体像の把握」である。
全体像から逆算して自分の主観をチェックすれば、その偏向の度合いがつかめ、妥当性を高める方向性が分かる。
課題を見るアングルからの、たくさんの主観もやはり偏見である。偏見を増やせば増やすほど、偏見から遠ざかることができる。
脳内ツリー…脳内アングルの導き出した視点をきっかけに、考えをつなげていく。(アイディアの連想)
「選ばれるユニーク」とは、誰も考えないことではなく、誰もが考えつくが、誰も考えつかなかったこと。「普通」を突き抜ける。
レビュー登録日 : 2010年05月04日
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