人間の顔は食べづらい

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年10月31日発売)
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本棚登録 : 328
感想 : 58
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「人間のクローンを食用として飼育する近未来の日本」というトンデモ設定ですが、中身はコテコテの推理劇です。生首の混入方法を巡る多重解決や、犯人を特定するロジックは非常に精密ですし、設定を活かしたメイントリックはカタルシスを得られます。本格ミステリーとしては素晴らしい出来です。
ただ、人が人を食う設定は既視感(某漫画を想起させる)がありますし、近未来の日本という設定なのにクローン以外で近代らしさを感じられないのが残念です。物語世界の構築がやや不十分な気がします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行の作家
感想投稿日 : 2014年12月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年12月22日

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