第30作 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 HDリマスター版 [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 渥美清  田中裕子  倍賞千恵子  沢田研二  前田吟  下條正巳  三崎千恵子  朝丘雪路 
  • 松竹
3.50
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本棚登録 : 43
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105058620

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第30作。マドンナは田中裕子ですが、沢田研二に求愛される役どころで、寅さんはキューピッド役ですね。このあと、田中裕子は「天城越え」「夜叉」と出演し、確実に女優としてステップアップしています。ロケ地は大分。臼杵、湯平温泉、杵築といずれも美しい鄙びた景色でした。ラストで寅さんが「やっぱり、二枚目はいいな」とさくらにつぶやきますが、同感でした。

  • ジュリーと田中裕子がこの映画での共演をきっかけに不倫、結婚することになる寅さんの第30作。

    ジュリーは関西弁をしゃべる恋愛ベタな青年を演じていて、田中裕子は恋する乙女な普通の女性を演じています。

    やっぱり田中裕子はこういう普通の女性よりも陰のある女性を演じるほうがいいですね。

    映画の中でジュリーと田中裕子が結ばれ、田中裕子は自分のことが好きなのかと思っていた寅さんは傷心のまま旅に出るというストーリー。

    余談ですが、数か月前にNHK-BSで吉田拓郎とジュリーの対談番組を見たのですが、

    吉田拓郎に家に女優さんがいるのはどんな感じなのですか?と聞かれ、

    ジュリーが「あの人は凄い人ですから。最近は私も年中忙しいわけではないので朝ご飯は私が作って奥さんを行ってらっしゃいと送り出してます。」みたいなことを言っていたので驚きでした。

    • 円軌道の外さん

      こんばんは!
      いつも沢山のポチありがとうございます(^_^)v

      田中裕子と言えば
      恋の始まりや大人の胸キュンを描いた
      昔のサ...

      こんばんは!
      いつも沢山のポチありがとうございます(^_^)v

      田中裕子と言えば
      恋の始まりや大人の胸キュンを描いた
      昔のサントリーオールドのCMが好きでした(^O^)

      決して美人ではないのに
      あの色っぽさや艶は
      なんなんでしょうね(笑)

      かたやジュリーは
      松田優作と並んで
      小学校時代の自分のアイドルでした♪

      歌を封印した時期は
      勿体無いって思ってたけど、
      俳優としても
      いい演技してるし
      印象深い映画に沢山出てますよね。


      2013/05/28
    • andesapresriam12さん
      円軌道の外さんへ

      コメントありがとうございます。
      こちらこそいつも沢山のポチありがとうございます!

      サントリーオールドのCM、懐かしいで...
      円軌道の外さんへ

      コメントありがとうございます。
      こちらこそいつも沢山のポチありがとうございます!

      サントリーオールドのCM、懐かしいですね!良かったですよね!

      私の田中裕子のベストは、「天城越え」です。10代の時に見ましたが強烈でした。「北斎漫画」も強烈でしたが…。

      ジュリーの映画はそんなに見ていないですが、「太陽を盗んだ男」は好きですね。藤田敏八監督、ジュリー出演の「リボルバー」はまだ見ていないですが、気になっています。
      2013/05/29
  • "男はつらいよ"第30作。冒頭からジュリー推しのミュージカル。そのままキザな二枚目路線で行くのかと思いきや、本編では内気で口下手な青年役で、恋愛の大先輩たる寅さんの指導を受けることに。顔がいいからとマドンナ田中裕子から逆に警戒されたジュリーが"男は顔ですか!?"と嘆くが、すべてうまくいったあといつも通り去り行く寅さんが"やっぱり、二枚目はいいな"とさくらにつぶやくのがさみしい。エンディングもいつもは陽気な寅さんで〆るところ、ふっつり切れる電話は影を引っ張った感じ。
    寅さんが一歩引いた役回りなのがちょっと寂しくも、逆に女性関係で危なっかしいところが無いのが安心できる作品でした。田中裕子はベッタベタに甘えているんだけどね。

    それにしても飼育しているチンパンジーを引き合いに出した、ジュリーのプロポーズは酷いなと。暗に恋人とチンパンジーを同列扱いだし、逆目線で言うと人間の恋人出来ても動物かわいがってやれよ。。。あと、マドンナの家庭環境の微妙な描き方が引っかかったのだけれど、あれは今でいう引きこもりとか、当時問題なりつつあった家庭内のあれこれを暗示したものなのだったのだろうか。

  • 「二枚目はいいなあ」

  • まさかのミュージックPV調出だし、しかも設定はご近所Brooklyn。当時の「アメリカ・下町」のイメージはこうだったのか?と思わせるような衣装設定も面白い。 SKDも21作以来の再登場、前回の助走があるからついどこかに紅奈々子が混じっていないかつい気になってしまう(笑)

    映画としてのできはいいのであるがそのbehind the storyのインパクトが強すぎる。マドンナ田中裕子は寅さんにはちょい若く、寅さんも最初からはあまり惹かれていない。(五郎さんが惚れた児島美ゆきにも同様)というわけでその相手役として沢田研二演じる関西アクセントの若者が登場するわけだが、この二人がここでの共演をきっかけに危ういロマンスへと発展してゆくというのがその「つよいインパクト」の元。7年後、二人は式を挙げている。「男はつらいよ」の影響力、恐るべし。

    今回も殿山泰司、桜井センリ等脇役陣は堅調。

  •  大分の温泉で寅さんと知り合った若い男と女。男は女に一目ぼれし、寅さんに助けを求めるが。。。

     沢田研二と田中裕子はすごぶる良い。寅さんの恋愛指南もいいのだけど、これだとあまりに寅さんが脇役過ぎないかなぁ。。。
     いい映画なのだけれど、私が求めてる寅さんとちょっとだけ違う気がした。。。

  • 出だしにお決まりの夢が長々と続いてこれはハズレの方引いちゃったかなと(「夜霧にむせぶ~」の渡瀬恒彦や「幸福の青い鳥」の長渕剛みたいな鳴り物入りのゲストが出てると危ないんだもの。沢田研二も好き勝手暴れ回るんだろうなと身構えちゃうよそりゃ。事実、最初のミュージカル風なマフィア寸劇はひどかったし)あまり期待せずに観たが、意外や意外シリーズ屈指の秀作だった。

    まず、マドンナ役の田中裕子が良い。マドンナの多くが目鼻立ちの整った正統派の美人である中で、のっぺりとした顔の田中が放つ色気は「妖艶」という言葉にふさわしい異質さで観る者を惹き付ける。言ってみれば、変化球を振らされたような感じ。

    今作の魅力はなんと言っても「追い抜かれる」ことにあるように思う。恋愛指南をした沢田が田中裕子と結ばれることは「追い抜かれる」ことでも何でもない。問題はその後である。無事につきあいを始めた田中が深刻な顔をして寅次郎に相談を持ち掛ける。「寅さん、私あのままあの人と一緒でいいのかしら。だってあの人すぐに話途切れちゃうし、一緒にいてもなんだか楽しくないの。それにほら、私も結婚を考えなきゃならない歳でしょう」。それを聞いた寅次郎は「男ってのは好きだからこそ何も言えずに黙り込んでしまって、そんな自分にまた腹が立って泣きたくなるんだ。そこんとこを分かってあげてくんな」と言って聞かせる。それでも納得しない田中にこう聞く。「それじゃお前はあいつのことが嫌いなのか?」「好きよ。好きだからこそ悩んでるんじゃない」「お互いがお互いを好きだったらそれで何の問題もないじゃねえか、なあ、さくら」。さくらの返答が寅次郎に重い一撃を与える。「違うのよ、結婚ってそんな簡単じゃないの。お兄ちゃんには分かりっこないわ」。「恋」に掛けちゃあ人よりちょっとばかり経験があって、自慢げに恋愛講釈なぞ垂れていたのに、今やその受講生は寅の与り知らないような「恋の一歩先にある」問題で悩んでいる。置き去りにしているつもりが、いつの間にか自分の方が置き去りにされていると知ったときの切なさはいかほどか。「とらや」を去る寅次郎の「らしくない」言葉に弱り切った胸の内が痛いほど表れている。「さくら」「なに?」「やっぱり二枚目はいいなあ。ちょっぴり焼けるぜ」。

    追記:沢田研二と田中裕子はこの作品での共演をきっかけに不倫愛→結婚へと走ったようだ。むむむ。

  • 最初の夢のシーンと本編にジュリーが出てくる。ジュリーのかっこよさに田中裕子の地味なルックスは見劣りするが、それはともかくこの二人、不倫の後で結婚するんだよな。チンパンジーの飼育係と見合い結婚させられそうになっている田中。田中の家に電話をかけて怪しまれる寅さんというシーンはスマホが普及したいまだとあり得ないなあ。ジュリーと田中をくっつけようとする役に徹してる感じ。それにしても寅さんの家の中の暴力はひどい。おいちゃんが出て行けというのは当然。みつおのセリフが増えてきた。

  • 田中裕子が可愛かった。これキッカケで既婚者の沢田研二と結婚したらしい。

    今回もまた寅は好きだったのかな、歳離れすぎだろう。んー、まぁ妬けるぜって言ってたからね。

    のほほんとした回でした。

    2016.9.23.

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著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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