まず、2014年6月刊行のこの著書が未だに1刷ということに、社会的関心度の低さを痛感させられた。もう1年経っているのに。。。
この著書には、働く意思を持ちながら様々な理由で働けない若者が具体的背景とともに紹介されている。
彼らに責任の全てを負わせるのは余りにも酷であることを、たった数件のケースからでも汲み取ることができる。
弱肉強食で出来ない奴は置いていけばよい。
そういうのは簡単だし、実際にそうやって社会を進めてきたのが、これまでの日本だった。
しかしながら、人口や経済がシュリンクし、別の発展旺盛な国に産業主体を奪われる現実を踏まえると、強者であったとしても、弱者を無視してこの国で生活することは、現実的に不可能である。
労働の場所にあまりにも多くの社会的なサポートを任せてきたツケはそう簡単に払えるものではない。
だからこそ、この現実に多くの人々が気が付いて、自分なりの問題意識を持って、出来ることを一つ取り組んでいく他に、明るい日本の生活は見えてこない。
まずは、目の前に誰も救い手がない人が存在していないか、きにしてみることから始めてみたい。
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- 感想投稿日 : 2015年7月3日
- 読了日 : 2015年7月3日
- 本棚登録日 : 2015年7月3日
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