航空事故は何故起きるのか?そんな素朴な疑問を文庫本一冊で見事に解き明かした名著です。
書かれている内容は40年ほど前で古くはありますが、テクノロジーが進んでも、航空事故がなくなっていない理由はこの本で解説されている内容が広く社会に理解されていないからだと感じます。
事故が起きるたびに犯人探しのような風潮が強くなりますが、それをやったところで、新しい危機を防ぐことは困難です。
どんな人々が、事故の背景に存在していて、どのような仕組みが携わっていたのかを、虚心坦懐に調べることこそが、事故調査に必要な要素だと著者は指摘しています。
今後も安全な日本の空であることを、1人の利用者として切に願って、この本が読まれることを望みます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年10月6日
- 読了日 : 2015年10月6日
- 本棚登録日 : 2015年10月6日
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