ワーキングプア: 日本を蝕む病

制作 : NHKスペシャル「ワーキングプア」取材班 
  • ポプラ社 (2007年6月1日発売)
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感想 : 59
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働く意志がないのではない。
働いても生活できる収入を得ることができない。
礼儀正しく、能力のある若者が。
大手紳士服チェーンに対抗でいない地方の仕立て屋が。
ダブルワークで4時間しか寝むれない母子家庭の母親が。
外国人の安い賃金に争うべくもない家内工業の老夫婦が。
痴呆の妻を特養に入れるために、年金だけではやっていけない老人が。

そして、無理が本人の健康を蝕み、家族の健康をも蝕んでいく。
また、当然のごとくしわ寄せが幼い子供に集中する。

ワーキングプアの実態は、行政にも確かなデータがないという。
実際に、自分の身近なところでも進行しているに違いないことだが、
この本を読んで、強い衝撃を受けた。

日本国憲法第25条を出すまでもなく、まじめに働く人がまともに生活
できないという現状は、絶対におかしい。
こんな社会の在り方を変えないと、人間というものがおかしくなってしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2010年12月6日
読了日 : 2010年12月6日
本棚登録日 : 2010年12月6日

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