昔読んだはずのオットセイの脱出劇が、どんなんだったかなーと思って再読。記憶にあった感じより脱出劇は短くて、後半4・5部はサーカスいろいろだった。
読んでみて思ったこと
・登場する動物(と人間)たちがイキイキしてやっぱりわくわくするな~ということ。どこを切り取っても自分だけの絵ができあがるような。人間でも動物でも同じ所、人間と視点が全然違う所、両方を感じながら、場面を想像して読ませる面白さは変わっていなかった。それって今更だけど結構すごいと思う。
・小学校中級以上対象とあったけど、欧米文化の下敷きがないと意味が分からん部分あるかなーと。「ズングリムックリ・デッカク」(マザーグース)とか、「日本語以外なら何語でも」(習得難度の高さで知られた)とか、「パンタルーン」(道化の型の一つ)とか。欧米の子供向けに書かれた文章だから?今はネットで何でも調べられるからいいのかな?でももったいない気もするなーと思ったり思わなかったり。
・先生の金銭感覚について。いつも文無しでもケセラセラ。なぜなら周りの動物たちが助けてくれるし、必要なら知り合いから借りればいいから。でも返す気はあるんだかないんだか、借金持ちの身で、目についた動物のために金をつぎ込み、受け取るべき報酬の催促を嫌がる。
…鈍感って悪意より罪。こんなの子供向けの文章に出していいのだろうか。天才ってどっかズレてる人多いけど。それともこんな大人になっちゃいけませんという反面教師?ダブダブの耳元で逃げちまえよと囁きたくなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年5月2日
- 読了日 : 2016年5月1日
- 本棚登録日 : 2016年5月1日
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