おせっかい教育論

  • 140B (2010年9月28日発売)
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感想 : 42
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パネルディスカッションをまとめた本なのである程度はしょうがないかもしれないけど、全体的に、根拠やデータがないままぐだぐだ話している雰囲気議論の印象。3世代同居が多く近所のつながりも濃かった昔が本当に良かったのだとすれば、現在でもそういう傾向の強い地域は本当に学力が高いのか?(たしかに秋田は学力テストの結果は良かったはずなのでそういうこともあるかもしれないけど、だったらその根拠を示してほしい)でも実際にはわたしたちはそこにはもう戻れない、じゃあ戻れない前提でどんなことができるか?を議論しなくてはいけないのでは。
内田樹さんの言う「教育を経済の原理で語ってはいけない」というのは「下流志向」で納得度が高かったけれど、私たちは資本主義の中で生きているので今さら無償で教育産業はできない、だからその前提に立ってどうすべきか?
4人ともわたしは素晴らしいと思っている人たちなのでもう少し現実的な議論を期待したかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育・社会
感想投稿日 : 2011年5月1日
読了日 : 2011年5月1日
本棚登録日 : 2010年10月3日

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