落下する夕方 (角川文庫 え 4-1)

著者 :
  • KADOKAWA (1999年7月5日発売)
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長年同棲していた男性からいきなり別れを告げられて、あれよあれよという間に相手はお引越し。一人広い部屋に残されて唖然としていたら、元カレの意中の人と何故か同居することになった。

なんだか奇妙な三角関係。
でも同居人としての華子は、相手に気を使わせず、とてもいい感じ。まだ心残りの元カレ健吾も遊びに来てくれるし、居心地は良かった。

でもそんな関係も歪み始める。
健吾が大手企業の会社を辞めてアルバイトを始め、華子は何の仕事をしているか分からないが、突然海外に行ってみたり、湘南に出かけたり。

そして、突然華子は風呂場で一人手首を切って死んでしまう。

中途半端は感情を与えておいて一人でさっさと逝ってしまうなんて華子はなんて自分勝手なんだろう。でも彼女は彼女なりに色々考えて、その結果だったんだろう。

突然の訃報に読んでいて吃驚した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年4月21日
読了日 : 2016年4月20日
本棚登録日 : 2016年4月21日

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