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レビュー by はんなさん
印象的だった評論と短歌を。
うすく濃く樹樹はみどりを競ふかな極相林(クライマックス)の照葉樹林
「みどり」というひとつの言葉では、とても束ねきれない様々な「みどり」。二色のみどり(というのも妙な言い方ではあるけれど)が並んだ場合、必ずどちらかが濃く、どちらかがうすい。しかし、Aと並んだとき濃いみどりだった葉も、Bと並べばうすいみどりになる場合がある。要するに、互いが互いの「みどり」を濃くもし、うすくもするという関係の中で、無数の「みどり」は存在しているのである。「競ふ」という語によってさらに補強され、たった一つの「みどり」という言葉が、無数の「みどり」になった。
三十一文字という限られた文字数のなかで、無数の「みどり」を表現しているというのに、短歌での表現力の可能性の大きさを感じました。それぞれのみどりの比較によって、みどりは濃くもうすくも感じられ、無数のみどりになるという解説はわかりやすく、的確だなと思いました。
レビュー登録日 : 2011年04月22日
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