「踊る大捜査線」あの名台詞が書けたわけ (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2011年7月13日発売)
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事実はそこにあるだけ。
捉える人によって、それはどうとでも変わる。

言葉も同じ。
色々な側面があって、その側面のどの部分を見て、
どのように感じて、活かしていくのか。
それが経験の違いというものだ。

『いじめられても理不尽な扱いを受けても、その人の
ことを恨んではいけないということはなかなか難しい。
そんなことよりも、誰かのお陰でいまこのときを生きて
いて、今日もその人のために頑張っているのだと理解
することが大切なのだ。』

有名人の言葉。それは時として大きく伝えられることも
あり、違う意味を捉えて伝えられることだって少なくない。
メディアはキャッチーなタイトルを付けて、物事を規格化
して出すのだから、それは当り前のことだ。
以下のような言葉が紹介されている。

萩本欽一
「敵は友達になりたがっている」
「人を敵にしてはいけない。物を敵にしなさい」
「三つの運(仕事・健康・家庭もしくは恋人)は一緒に来ない」
「人生には、チャンスが三回ある」
「本当のチャンスは、小さな仕事としてやって来る」
明石屋さんま
「ワールドカップは見るな」(俺は見るけどな)
「ハワイ旅行か、ヤクザの巣窟か」
これらはもちろん、言葉の逆説的な意味や少し深めた意味を
持つ。状況と言葉があり、そして筆者なりの解釈が続く。

「自虐を言える人は負けない」
「学んだことは、伝えることで理解する」
「いつも、おびえていよう」
「ツクリを入れた会話をしよう」
「ありがとうとごめんなさい」
「フリができる人になりなさい」
「一年生になろう」
「適当に、いい加減に仕事をしろ」(適度に、よい加減で)
「人生に壁などない。自信過剰なだけ」
「道はくねくね歩け」
「自叙伝を書けるように生きる」
「いじめた人にかんしゃしなさい」
「おじいちゃんやおばあちゃんと話しなさい」
「敵は友達になりたがっている」
などなど盛りだくさんだ。

印象的だった文
『そうなりなさいではなく、そういう人でありたいという、
祈りのような言葉』
「ほうっておけ」=「お前を信じている」
ニュアンスのある表現→豊かになる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ(男性)
感想投稿日 : 2011年8月4日
読了日 : 2011年8月4日
本棚登録日 : 2011年8月4日

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