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ひさらさんの本棚 > 朗読者


ひさら(かなめ)の本棚»

色々なことに広く興味を持っていたいと思っているので、それを表すような本棚になっていくかなと思います。

レビュー by ひさらさん

 読み終わった  読了日 : 2010年03月02日  3

親世代が戦争に行った第二世代ともいうべき人々が、あの戦争をどう捉えるのか。ドイツ人である主人公の場合はナチスに対することになるわけだが、この問題は実に多くのものを内包している。
ストーリーの入口ではティーンの少年が親ほども年の離れた女性と出会い恋におちていく様子が、とてもみずみずしく、丁寧に描かれている。少年の「春の目覚め」を実際に目撃してしまったような、気恥ずかしささえ感じる。
それが。突然の別れを隔てた数年後、相手の女性に秘められていた謎が、急激に重量と濃度でかつて少年であった主人公に迫ってくる。
このギャップは深い。

舞台はドイツだが、同じ状況は日本でも設定しうる。
断定的な結論を出せる問題ではないが、自分なりに歴史を、そして色々な「人」にたいする思いを再認識するための良い機会を提供してくれる。 登録日 : 2010年03月02日 23:49:50


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