遺書: 5人の若者が残した最期の言葉 (幻冬舎文庫 は 12-1)

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  • 幻冬舎 (2004年7月1日発売)
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H24.8.11

自殺について、
学生の頃は、自ら「死」を選んでしまうこともある意味個人の自由だと考えていた。
身近にいる人が自殺した時、生きている人の中に途方もなく悲しみに暮れる人がいるだろうが、それは自殺を止められなかった、自殺に至るまでの苦しみからその人を救ってあげられなかった責任として背負うべきだと思っていた。
今、「自殺」の話題を聞くと、本当にいたたまれなくなる。今苦しくても、先には必ず違う未来がある。人は自分の行く先を自分で選択できる。先に必ず何かしらの可能性があると思う。その未来を待たず、人生で一番辛い時に人生を終えてしまうことが無念でならない。
社会人になって、辛いことも経験した。自分って何て無能な人間だろうと思うときには「死にたい」と口にしてしまうこともある。
ただどうしても辛くて前が見えなくなったら、いっそ仕事を辞めてしまおうと思えている。辞めても何とか生きていけると考えられる。

自殺をする前に助けてあげられる方法はきっとたくさんあるし、死ななかった先に「生きてて良かった」と思わせてあげられると思うから、本当に生きて欲しい。
改めてそう感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年8月11日
読了日 : 2012年8月11日
本棚登録日 : 2012年8月11日

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