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雑食です。
レビュー by hiratsujiさん
自動車メーカーの「ホンダ」の本田宗一郎氏の右腕だった藤沢武夫氏の回想録。経営には無縁の僕ですが、自分自身のマネジメントに役立てたいと読んでみました。
藤沢氏が語ったものを編集者が文に書き起こしたもので、平易で分かりやすい文章になっています。
藤沢氏はかねてから優秀な人間と一緒に組んで、自分の思い通りの人生をやってみたかったそうです。
「オレはタンスを売っているんじゃないくて、人の命を預かる品物を作っているんだ」という本田氏の考えにほれたそうです。
本田氏をもり立てるためのポリシーは2つ。
金は相手(本田氏)が希望しないことには使わない。
その人を面白くさせなければ、仕事はできない。
藤沢氏の文具周辺に関する考えもユニークです。
社員の机の上には、書類を置かせませんでした。「机の上にモノがある人=処理ができない人だ」という考えだそうです。その代わり、私物は置いて構わないと言います。
日本の会社にファイリングシステムを導入したのも、藤沢氏が最初といいます。これは個人に仕事を抱え込ませないで、誰でもが、その仕事をできるようなシステムを構築するためだそうです。
同書では、過去の実務経験と合わせ、経営ノウハウが綴られていきます。それらは実に鮮明なのですが、藤沢氏自身は手帳やノートのたぐいを持ったことは一度もないそうです。しかし、よく覚えているのは、「苦しみ抜いたり、考え抜いたあげくのことが頭の中にこびりついているだけ」と言います。
藤沢氏は「重役とは未知なるものへ探求する役割」と位置づけます。「ホンダ」は技術屋、天才肌の本田氏と経営の達人、藤沢氏の両輪によって、文字通り走っていったのです。
レビュー登録日 : 2010年08月02日
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