著者は「ザ・ボディショップ」の社長、「スターバックス コーヒー ジャパン」のCEOを務めた岩田松雄氏。輝かしい経歴の持ち主ですが、ご本人は容姿にカリスマ性はなく、「普通のおじさん」と言います。
そんなご自身を振り返って、リーダーというのは資質ではなく、努力すれば、誰でもなれるものと定義しています。
なるほどなと思ったのは、「ついていきたい」と思われるリーダーの口癖。
それは「何か、困ったことはない?」という言葉に集約される、と説きます。困ったことを助けてあげられるのには権限が必要だからというわけです。
最近では、人の数が減っているのに、仕事量は変わらず、一人ひとりの負担が多くなっている会社が増えている。そのため、部下が疲弊している、と。
こればかりは会社に言っても仕方がない、なんとかやっていくしかないと考えているリーダーも少なくないのかもしれない。
しかし、「仕方がない」では何も解決しないし、部下も納得しません。これではリーダーについていくことなどはできない、と岩田氏はいうわけです。
仕事量を減らす以外には、人員に関する交渉を会社側とするしかない。今の現場の状況をしっかり会社にアピールして、人材を確保するのは、リーダーの大きな役割だといいます。
確かに、その通り。
まとめでは、「会社の社長になれ」とおっしゃっていますが、本全体は中間管理職(のリーダー)向けに書かれています。
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カテゴリ:
自己啓発
- 感想投稿日 : 2013年10月10日
- 読了日 : 2013年10月10日
- 本棚登録日 : 2013年10月10日
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