陽だまりの樹 3 (小学館叢書)

著者 :
  • 小学館 (1988年8月1日発売)
4.00
  • (7)
  • (4)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 4
5

1981年から5年半に渡って連載された歴史長編。幕末好きの僕にとってはそれだけでも愛すべき作品なのですが、見事すぎる物語の巧みな構成と登場人物それぞれの魅力(義理に生きる伊武谷万次郎と人情に生きる手塚良庵の対比をはじめとして)を通して、最も好きな手塚治虫作品のひとつです。

終盤、おせきさんに最期の別れを告げに行ったあとの万次郎の無言の2ページがいかに雄弁に万次郎の心境を物語っているか。これからも、この作品を読み返すたびに手塚治虫の偉大さを思うことでしょう。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ・手塚治虫
感想投稿日 : 2008年4月28日
本棚登録日 : 2008年4月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする