すべてがFになる (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1998年12月11日発売)
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本棚登録 : 29055
感想 : 3019
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数年前、武井咲と早見あかりが出演してたドラマの原作だよね、というそれだけの理由で手にとってみた。ドラマのせいで(とはいえ断片的にしか覚えてないんだけど)、登場人物は脳内で役者さんに変換されている。小説には申し訳ない読み方しかできなかったけど、面白い。
この作品が発表されたのは1996年。Windowsはまだ95だし、ネットもまだまだだ。それでいてこの世界観。ドラマは2012年の作品なので、スマホも使えばタブレットも利用されている。VRの表現は2012年になったのでうまく視覚化できたんだろうね。それだけ原作がテクノロジーを先取っていたといえるかも。
なかで犀川先生の「研究者は何も生産しない。でも百年、二百年先のことを考えられるのは僕らだけなんだ」は学問とは何かを言い当てている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年1月16日
読了日 : 2017年1月15日
本棚登録日 : 2017年1月16日

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