レビュー by hiro647260さん
『メディアは公共資本であるべきという知見』
市場原理の本質は変化させることにある。
消費者の心理に合わせて、利益が最大化するように姿を変える。
それがビジネスではないか。
ビジネスは変化するものが勝ち残る一方、変化しないもの、変化の仕方を間違えたものが市場から退場する。
そうであっては困るものが世の中には実は多い。
そういったものは簡単に変えてはいけないし、簡単に変えられない。
失敗しないように、少しずつ変えて、それで問題がないようであれば、また少しずつ変えていく。そうすることでしか維持できない大切なもの。
それが公共資本(インフラ)だ。
水道や電力、ガスで考えると簡単に納得がいく。
これらはうまく動いている間は性急に変えてはならない。
変えたせいで止まってしまうようなことがあっては致命的になるからだ。
教育や医療も当然インフラとして考えるべきものだ。
だから本質的にビジネスと相容れないと内田さんは言う。
そしてメディアも本質的にインフラであるべきものだと。
ビジネスの世界に生きている人間の端くれとして、反省すべきコト、学ぶべきコトが多い本だった。また時間を置いて再読したい。
僕がいるコンビニももしかしたらビジネスにそぐわない公共資本(インフラ)になるつつあるのかもしれない。
レビュー登録日 : 2012年01月04日
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