『型があるから型破り・型がなくっちゃ形無しよ!』
なぜ苫米地博士が脳のハードウェアの研究を止め、ソフトウェアの研究に範囲を絞り込んだのか?それはハードウェア(脳)のどの部分が活性化しているかがわかったとしても、中でどのような処理がされているかは推測ができないからだという。
パソコンに例えるとわかりやすいが、パソコンのCPUやメモリに電流が流れいることがわかったからといって、中でどのような処理がされているかは外からわかりようがない。
つまりハードウェアの研究が重要であることは間違いないが、人工知能を作るために脳の機能を再現する目的ではソフトウェアの研究の方が圧倒的に重要になることは門外漢である僕にもわかりやすい論理だった。
ソフトウェア上で重要なのは処理しようとする命令に対して、適切なサイズの情報の塊を選び、その情報を組み合わせることらしい。
型が技術習得に有効なのはそのためなのだとよくわかった。型(適切なサイズの情報の塊)を組み合わせることにより、型にはなかった情報に対しても処理が可能になることが「守破離」なのだろう。
「型破り」なことをするためには「型」が重要ということか。
納得できる一冊だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
機能脳科学
- 感想投稿日 : 2011年10月20日
- 読了日 : 2011年10月18日
- 本棚登録日 : 2011年10月20日
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