ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1989年10月30日発売)
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西加奈子のサラバに出てくることから興味を持ち読んでみた。アメリカ文学と言えば、トムソーヤの冒険やグレートギャッツビー、ライ麦畑でつかまえてなどに描かれる古き良きアメリカの印象があったが、この作品の粗野で下品でそれでいて幻想的かつ生き生きとした描写には驚かされた。自分はコネチカットとニューヨークに通算7年住んでいた事があるが、この本に描かれるベリー家の生活の生々しさって本当に当時のアメリカの北東部の雰囲気なんだろうか。むしろ作者が人間の生活を裸にして取り繕うことなくありのままに表現するとこういう作品になるのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年11月19日
読了日 : 2017年11月19日
本棚登録日 : 2017年11月19日

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