クリスマスの日に事業をたたむことになった子供服の会社で働く大和は、両親の愛を受けずに育った。その会社が開いているキッズルームに出入りする少年・航平の両親は、離婚危機に瀕している。なんとかそれを食い止めたいと願う少年は、大和や、その同僚でかつて彼の恋人だった柊子らと、別居する父親の職場に通うようになる。そして、そこで思わぬ事件に巻き込まれていく……。
大和と航平、そしてもう1人の「不幸な生い立ちの少年」。繰り返し登場する「他人と不幸の比べっこしても仕方ない」という言葉が深く心に刻まれる。最後のクリスマスの夜、すべてが終わったあとに大和がようやく辿り着いた結論と行動に、拍手。
いつもの有川テイストに若干の激しさを加え、甘ったるいだけでなくピリッと引き締まったストーリーになっている。さまざまな感情が味わえる一冊!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ほんわかする
- 感想投稿日 : 2014年12月25日
- 読了日 : 2014年12月25日
- 本棚登録日 : 2014年12月25日
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