サブタイトルには「ゲーム理論を実践する」とあるが、他のゲーム理論の入門書とは大きく内容が異なる。
これは、あとがきに「あくまで戦略的な考え方を言葉で記述することが目的であって、ゲーム理論を体系的に網羅することは目的ではない」と書かれている通りである。
実際に純粋に「ゲーム理論」と呼べる内容は3章までで、以降はインセンティブやスイッチングコストなどの利益や費用といった動機づけと、それを妨げる逆選択・モラルハザードなどの情報の非対称性、そしてそれを解消するためのシグナリングなど、内容的にはミクロ経済学における経済行動の基本的な考え方が網羅されている。
ジョークも多く交えられ、楽しめながら読める本。
ビジネス書としてオススメ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
経営・ビジネス
- 感想投稿日 : 2016年3月3日
- 読了日 : 2016年3月3日
- 本棚登録日 : 2016年3月3日
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