出会いの数々~堀井広伸編»
本は絵本から哲学まで、古今東西オールジャンル。映画、音楽は和ものと欧米もの。なぜかポーランドという国をこよなく愛しています。最近の関心は、リアルとバーチャル・メディアを織り交ぜたコミュニケーションの可能性の追求。
レビュー by Hironobu Horiiさん
iPhoneに特化したからこそ成功したユーザーインタフェース論。そのモバイル性の指摘を含め、これ以上はないという経験と研究に裏打ちされた良書。
気になった記述。
・iPhoneはさまざまな点でいちばんパーソナルなコンピュータなのです。各自のiPhoneで使われているアプリの組み合わせは一種の自己表現であって、ホーム画面に並んだアイコンはハンドバッグの中身や洋服の趣味のように多くを物語っています。
・タップされる対象となるためには、「大きい」「好奇心をそそられる」「見逃されない」といったことが必須の条件となります。
・指の動きはインタフェースでは明示できないものですから、特にユーザーに伝えにくく、容易には見つけてもらえません。
・タップするごとに、情報、喜び、作業の完了、満足感など何かが得られなければいけません。
・「それができるアプリは存在しない」
・モバイルな状況において便利で、必要で、使いやすいとユーザーが感じて初めてタップする価値のあるアプリとなります。
・パソコンにはないiPhoneのサイズと連携性をアプリがどう活かすのかをしっかり考える必要があります。
・モバイル時の整理「ちょっと仕事をしよう」「ここでしかできないことは」「退屈だな~」
・iPhoneはちょっとした用事を片付けるのに便利な「状況を選ぶ」機械。
・一流のiPhoneアプリは、アイデア、連絡先、作業、情報、娯楽といったものを手早く処理したり楽しんだりできる点をウリにしています。
・iPhoneは究極のパーソナルなセンサー
・オープン以来、有料ダウンロードランキングの3/4がゲーム。
・多くのデザイナーはユーザーのメンタルモデル、つまりユーザーがアプリでどのような問題を解決する必要があるのかを調べもせずに、いきなりインタフェースを作り始めてしまう。
・iPhoneのアプリは、今までのソフトウェアとは比べものにならないほど、「プライベート」なもの。デザイナーとしては、何ができるかだけではなく、何を感じるかが重要な選択肢になる。
・タップに反応するインタフェースは、キーボードやマウスが介在するインタフェースとは根本的に違う、直接的なもの。
・ビジュアルによるヒントのことを「アフォーダンス」という。
・メタファーは親近感を生み出すが、実物の制約も背負うことになる。
・マウスは、人工的な機械であるパソコンを操作するためのロボットアームのようなものです。ユーザーとインタフェースの間に距離があるのです。しかし、ロボットアームが無くなって、直接画面に触れるようになると、迫真性を増さなければなりません。
・皆さんはセロテープの先端をどうやって見つけていますか。タッチスクリーンのジェスチャも同じです。ユーザはジェスチャについて経験を使って推測するしかないのです。
レビュー登録日 : 2011年07月06日
引用
- 登録されていません。






コメント
まだコメントはありません。